わきがはアポクリン腺、多汗症はエクリン腺という汗腺が原因で生じます。
ミラドライは、電子レンジにも使われているマイクロ波をワキに照射することで、これらの汗腺を破壊します。
マイクロ波には「水分に吸収されると熱を発する」という性質があります。
電子レンジの場合は、食べ物に含まれている水分に吸収されたマイクロ波が熱を発することで、食べ物を温めるというわけです。
わきが・多汗症の原因となる汗腺は、水分が多く含まれている組織です。
電子レンジの例えと同様に、マイクロ波は水分を含む汗腺に吸収されると発熱します。
そして、症状の原因である汗腺を熱破壊するのです。
それでは、ワキにマイクロ波を照射してから汗腺が破壊されるまでに、肌内部ではどのような現象が起こるのでしょうか。
「熱が発生することで、肌がヤケドしたり強い痛みが生じたりするの?」という、よくあるご質問にも触れながら詳しく解説いたします。
まずは、冒頭の写真のようにミラドライのハンドピースをワキに当てます。
ハンドピースが皮膚を吸い上げると、マイクロ波の照射が始まります。
マイクロ波が破壊するのは、肌内部の奥の層に集中している2種類の汗腺です。
汗腺よりも上に位置する表皮・真皮は抵抗が少ないため、マイクロ波は奥に存在している汗腺まで十分に届きます。
汗腺まで到達したマイクロ波は、先ほど解説した通り吸収されて発熱することで、汗腺を熱破壊します。
オレンジ色で示されているように、マイクロ波は汗腺よりも下にある皮下脂肪から抵抗を受ける仕組みです。
そのため、マイクロ波による熱エネルギーは汗腺が最も多く存在するエリアに集中します。
繰り返しになりますが、ミラドライは熱を生み出すことで汗腺を強力に破壊します。
このように聞くと、熱エネルギーがきっかけで重度のヤケドや強い痛みが起こらないか心配な方もいらっしゃるでしょう。
ミラドライには「ハイドロセラミック・クーリング」という特殊な冷却システムが搭載されています。
マイクロ波の照射中は、この冷却システムが作動します。
汗腺が集中している層よりも上のエリアを冷却して熱から保護する仕組みですので、肌の表面に重度のヤケドが生じることはありません。
また、ミラドライの照射前には麻酔で感覚を麻痺させるため、施術中に激しい痛みが生じる心配もないのです。
ここまで解説したミラドライの根本的な仕組みは、同じ機械を使っている以上どこのクリニックも同じです。
しかし、肝心な効果や副作用などの治療品質に関しては、クリニックごとに差が出ます。
ミラドライは、お一人おひとりの体質や症状に合わせてマイクロ波の照射出力や麻酔方法を調整することではじめて、安全かつ効果的に症状を治療できるのです。
沖縄マリアクリニックでは、ミラドライの症例研究に絶えず励み、治療品質の向上に努めています。
ミラドライについて、仕組みはもちろん、当院ならではの治療方法に関しても、お気軽にお問い合わせくださいね。